体内に乳酸菌を増やそう!

耐性の強い乳酸菌のメリット

乳酸菌は乳酸を生み出す微生物の総称ですが、さまざまな種類の細菌が存在し、その数は600以上に及びます。
その中でも、耐性の強い菌と弱い菌が存在します。
耐性の強い乳酸菌にはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

乳酸菌の耐性とは?

乳酸菌の耐性と一言でいっても、主に熱の耐性と酸の耐性の2種類が存在します。
熱の耐性に関しては、一般的な乳酸菌では40℃前後が生育に適した環境ですが、60℃の環境だと30秒程度で死滅し、100℃の環境だと2秒程度で死滅します。
熱の耐性がある乳酸菌はこれらの高い温度の環境でも生育できる乳酸菌といえます。

一方、酸の耐性がある乳酸菌について、一般的な乳酸菌の生育に適したpHは5~8程度でそれ以下やそれ以上では生育しにくくなり、強酸性や強アルカリ性の環境だと死滅します。
強酸性や強アルカリ性の環境でも生育できる乳酸菌が、酸の耐性がある乳酸菌です。
乳酸菌の中でも、胞子を形成する有胞子性乳酸菌は、胞子で菌体が守られているため、熱や酸への耐性が強い傾向があります。

乳酸菌に耐性があるとこんなメリットがある

身体に乳酸菌を摂取する上で大事なのは、酸に対する耐性です。
食事前の胃の中は、pHが1.0~1.5程度の強酸です。
そのため、通常の乳酸菌は腸に到達する前に消化液によって死滅してしまいます。
しかし、有胞子性乳酸菌などの酸に耐性のある乳酸菌は、消化液でも死滅せずに腸に到達することができるのです。
そのため、腸内で常在菌の善玉菌と同様に、乳酸を産生して悪玉菌の増殖を抑えたり、腸を健やかに保つ働きができます。
耐性がない乳酸菌の場合は、死滅するため、生きた乳酸菌として有用な働きをすることはできません。

乳酸菌を生きた状態で腸で働くことを期待するなら、有胞子性乳酸菌などの酸に耐性のある乳酸菌がオススメですよ。
また、有胞子性乳酸菌なら、乳酸も多く生成し腸にも長く留まるため、腸で長く活躍することが期待できます。

↑go to top